秋の褒章 紳士服仕立ての職人=テーラー一筋の男性 父親の代から71年続く店舗を経営 妻に感謝


様々な分野で功績があった人に贈られる秋の褒章の受章者が発表されました。
その中のひとりいちき串木野市で紳士服仕立ての職人=テーラーの男性を取材しました。

びっしりと書き込まれた数字やメモはオーダースーツの補正伝票。
その人の為だけの一着に欠かせないデータです。

「仮縫いされたときに『いや〜全然違いますね』って『楽しみにしてます』って言うことだった」

細かく採寸し、調整を重ね、一人一人の体形やライフスタイルに合わせて、最適なカタチに仕上げるテーラー・小屋一美さんはこの道一筋。
東京での修行時代を経て、いちき串木野市で父親の代から71年続く店舗を経営しています。

「人間、左右対称の人ってほとんどいない」

これまでに作ったスーツは6千着以上。
タキシードやモーニングなど特別な一着も「小屋さんにお願いしたい」と声がかかります。

そんな小屋さんにとって、妻の京子さんは、公私ともに欠かせない大切なパートナー

「隣が寝室なんです、私はここで12時01時頃まで仕事をしてる、ほんで家内は寝れないというんです」
「(物音とか?)そうそう、だって風呂に入ってて『あれはこんな風にしたほうがいいんじゃないか』とか思ったらですよ、また風呂から上がって肌着一枚でここに立ちますもんね」

夫婦ふたり、阿吽の呼吸で作業が進みます。
オーダースーツは「敷居が高い」と思われがちですが、「最初の一着」に出会うのも職人ならでは。

「この間もですね、息子さんに成人式ということでお父さんが(スーツを)作ってあげると洋服はどんな風にできたかなってご家族で来られたりしますけど『あ〜やっぱりいいねえ』って」「そこまで仰って下さればこちらもうれしいですね。それが私の栄養剤かな」

確かな技術で、これまでも「現代の名工」など数々の表彰を受けてきた小屋さん。

「いつまで経っても終わることは無くて、いつまで経っても先を先を勉強していかなくてはいけない」「できる限り一生懸命、完成度の高い洋服を納めて行こうとそれは思ってます・有難いですよ、ここまでずっとついてきてくいやって」

今回の受章は、家族に対しても、お客さんに対しても、感謝のタイミングとなったようです。

 
「KKBみんながカメラマン」