徳之島保育士殺害事件 男子高校生逮捕 鹿児島県
逮捕されたのは、高校生でした。去年11月に徳之島で保育士の女性が殺害された事件、警察は何らかの恨みがあったと考えて調べを進めています。
「包丁で刺して殺したことは間違いない」
警察は1日夜、県内に住む18歳の男子高校生を逮捕しました。
去年11月20日の夕方、保育士・菊池房子さん(55)の自宅に侵入し刃物のようなもので刺すなどして殺害した疑いがもたれています。
【北記者・リポート】
「島内を不安に陥れた事件は、発生から2カ月を経てようやく容疑者逮捕に至りました」
現場は徳之島の南東に位置する伊仙町佐弁。海岸に近い畑の中の集落で家同士の間隔はまばらです。
警察は約2500人を動員して捜査を進めてきました。凶器とみられる刃物を押収したといいます。
「大変でしたよ。捕まる前はもうもう座っても立ってもおられないぐらいね怖かった」
男子高校生は菊池さんと面識があり、「包丁で刺して殺した」と容疑を認めているということです。
菊池さんの遺体には10か所を超える刺し傷があったことが分かっていて、急所を狙った深い傷もあったといいます。室内に荒らされた跡はなく、菊池さんが抵抗できない状況でも執拗に刺していることから、「殺意」と「何らかの恨み」があったことが考えられるということです。
近くの住民によると、菊池さんは夫と2人暮らし。病院の託児所で保育士として働きながら、地域の区長や民生委員も務めていました。
「ほんと考えられない、なんでって感じですよね。高校生を相手に怒らせるような人じゃないですよね」
警察は、3日までに男子高校生を鹿児島地方検察庁に送検したということです。