うそ電話 60代女性が約8700万円被害 厚労省職員や警察官かたり詐欺 鹿児島県


県内でまた新たな詐欺の被害です。警察官などをかたったうそ電話詐欺で、県内の60代の女性がおよそ8700万円をだまし取られたことがわかりました。

県警によりますと、去年10月、県内に住む60代の女性の自宅に厚生労働省の職員・アキモトと名乗る男から電話がありました。

●アキモトと名乗る男
「宮城県のクリニックで、あなたの保険証が偽造され、使われている。被害届は仙台中央警察署でないと受理できない」

そして、相手が仙台中央警察署の刑事・クドウハジメと名乗る男にかわります。

●クドウと名乗る男
「あなたが銀行でつくった口座が犯罪グループに使われている」

その後、LINEで「供述調書」という書類の写真が送られてきたことから、女性は本物だと信用してしまいます。

●クドウと名乗る男
「事件に関わっている人の資金を凍結して調べなければいけない。特別に資金凍結をしなくても済む方法を教えるので、持っている口座とその残高を教えてほしい」

女性は口座と残高を教え、資金調査の名目で指定された口座に11回、あわせておよそ8700万円を振り込み、だまし取られたということです。

去年、県内のうそ電話詐欺などの被害総額は過去最悪のおよそ20億8000万円に上りました。

県警は警察官がSNSで警察手帳の画像を送ったり、事情聴取などをしたりすることはないと注意を呼びかけています。

 
「KKBみんながカメラマン」