交通手段の調査検討会 鹿児島市が取り組む「チョイソコ鹿児島」 課題は…? 鹿児島


 鹿児島市が取り組んでいるAIオンデマンド送迎「チョイソコかごしま」の実証実験、課題も見えてきました。


【北之園一裕 記者】
「鹿児島市の西谷山地区です。ご覧のとおり交通量はそこそこあるものの、路線バスなどの公共交通機関は通っていません。そのため高齢者にとっては大変厳しい状況になっています」


 路線バスが通らない地域で、鹿児島市は3年前からコミュニティバスを運行しています。


【あいバス利用者】
「本数が少ないので、1回買い物に出たら30分ぐらいで帰ってこないと、2〜3時間待ってから帰ってこといけないので便数をどうにかしてほしい」


 新たな交通手段のあり方を探るため、2年前からスマホなどで予約するAIオンデマンド送迎「チョイソコかごしま」の実証実験が始まっています。

 検討会では、去年10月から12月までの利用状況が報告され、前回より利用者が4割近く増えている一方で、有料になったためか、一日あたりの利用者数が4割近くも減少したことが報告されました。

 登録した人の約6割が事前予約などを評価する声があった一方、利用が集中する朝・夕に使えないなどの意見もあったということです。


【鹿児島市交通政策課 児玉博史 課長】
「地域の皆さんがどのような形を一番望まれるのか、少しでも実情に沿った形が実現できるように、(調査結果を)各方面から改めて検討していきたい」

 
「KKBみんながカメラマン」